日本vsサウジアラビア、見ましたか?
試合内容には賛否両論あると思いますが、個人的には点も入って楽しかったな、と思っています。
サウジアラビアは内弁慶というか、国外にでると途端に弱くなります。はやばや来日したわりには攻守の切り替えで日本の後手に回っていました。雪降る北海道が舞台だったというもの影響したのでしょうか?2002年にドイツに0-8で惨敗した記憶が札幌ドームに染みついていたのかもしれません。
さて、この中継を私はBS1で見ていたのですが、いきなり、何の前触れもなく画面が切り替わり、日本列島が映し出されました。オホーツク海沖の地震による津波情報速報です。
ただ、画面が切り替わったはいいが、しばらく音声放送はなく、試合映像も下枠で流すわけでもなく、電波ジャックされた感じでした。そこに某国主席が登場してもおかしくないシチュエーションで、NHKの混乱ぶりが手に取るようにわかりました。
きっと、チーフディレクターがパニクリ、ADがどやされて全速力で情報収集にあたっていたのでしょう。かつて私は何度かラジオで、緊急放送の対応を現場で経験したことがありましたが、そりゃもう、血眼です。
ニュースルームとスタジオの間をシャトルランニングさながらに疾走し、殴り書きで原稿を仕上げ、ブースに音を立てずに飛び込みました(これが意外と難しい)。しゃべり手さんに、こちらのパニック状態が伝わったら、しゃべりに影響します。落ち着いた話しぶりが被災者を安心させてくれるものですから。
ということで、天災情報は非常に重要なので、「あのパスの行方はいったいどうなったんだ!」なんて怒ってはいません。ただ、テレビですぐさま情報を流しても、ネットを見ている人はどうやって情報を耳にするんでしょうか? 最近の調査では、日々のネット利用時間はテレビに匹敵する勢いだと言います。もし被災地でテレビを見ないでネットに集中している一人暮らしの方がいたら、
彼には誰が教えてあげるのでしょうか? 気が付いたらアパートごと流されてたなんてことがあるかもしれません。
TBS中継に切り替え、トゥーリオがボールをセットしている姿を見て、
世の中、救われないこともあるのかな、と深く考えました。
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