老舗出版社 二玄社から発行される<NAVI>の休刊が発表されたのは年始頃。最終号を手に取り、とても莫大に寂しくなった!
その莫大な寂しさを、何故と自問してみても答えは判った様な、判らない様な。。。
自動車を文化で語ったその編集部に親しい方も多かったし、その縁で元編集部員も弊社スパイスに在籍もする。
わがスパイスと同じ歳のNAVI25周年は確か去年だったはず! いくら出版不況と言えども、あの<NAVI>である!
その昔26年前か、西麻布交差点角の<霞町書房>、そう、今洒落たカフェがあるあの角には、可愛い本屋さんがありました。
すでに、いすゞ自動車の広報PRに勤しむ若き大石は、平積みされた<新刊NAVI>を職業柄掌握しなければならないが、あまりに面白くなく文字で埋まるその創刊号を買わなかった覚えがある。
無理やり一つの時代の幕を引かれたような、この寂しさはなんだろう、本当に!
幾多の時代の書き手を輩出した、確実に時代を表現し、リードした雑誌だったからか?
クラプトンとJ・ブラウンが、一遍にこの世からいなくなる位の寂しさとはオーバーかしら!
最終号での清水和夫氏の<卒業論文>も名文だが、同誌から自動車評論活動をスタートした館内端氏の、インタビューで氏いわく、― つまり技術ってのは、文化なんだよ! そもそも生活の役に立つものじゃない。もっと言うと、技術の進歩が人間を幸せにするなんてのがウソ! だってその進歩と裏腹に、地球は温暖化して日本では一年に3万2千人も命を失う― なんていうくだりも、素晴らしい文化論だった! フェラーリがハイブリッドを出す時代に合掌ダボーで!
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