3・11 その時海外メディアは 取材現場からの風景
とタイトルされたシンポジウムのモデレータを不肖大石が務めた。
ニューヨークタイムス東京支局長 マーテイン・ファクラー氏、ロイター通信編集局 記者 キム・チャンラン氏をお招きして有楽町の日本海外特派員協会(FCCJ)で12時20分より開催。
会場キャパ一杯の約60名が参加費4,000円を払う有料催事の為に中身の濃い話にしたく、おざなりでなはく結構突っ込んだ1時間半にすべく構成・進行役としては頭をひねる事しかり。
3月11日2時46分あなたはどこに? で始めた質問にファクラー氏は、銀座の第一家庭電器で買い物中、歩いて広尾のマンションまで3時間で帰り、家族の無事確認してから、衛星電話でNYと連絡取り合い、翌12日レンタカーで、川崎から8時間掛けて歩いてきた日本人カメラマンと、前日帰宅出来ずに社内に泊まった女性アシスタント3名で、取りあえず<北>に向かったそうな!そこから始まる3ケ月に渡る東北取材の旅話が、いやいや面白い事!
ロイターのキム氏は、3・11社内で地震遭遇、夕方に取材車を北に向けたが、6時間掛かって着いたのは<北千住>とは笑えない話、その後社に戻り、飛行機で何故か<函館>で上海からの援軍と合流!フェリーで青森へ。
3・11状況の把握が出来ずにいたのは、海外プレスも一緒でした。
後半の原発報道問題をメインにしたく、政府広報、東電広報に対する彼らの考えを充分に聞き出した!スリランカ津波の取材経験もあり、専門が原子力のファクラー氏は、政府&東電が真実の報道をしない事は国民を愚弄している事、<官尊民卑>と漢字を読んだ!
あの時真実の報道をしたら<パニックになる可能性が>と私が発しても、その姿勢は崩れなかった!
<あの時、北米の大統領なら真実の報道をしたか>と問いたら<うーーん>と唸った!
また、日本人の秩序・モラルの高い報道が多かった事の話題では、キム氏、ファクラー氏両氏共に、<本当に感動した>と語った。ファクラー氏は、<日本人ではなく東北人だ!東京、大阪では多分??>と言われてしまった!
最後の来場者質問コーナーでは、PR会社の女性からの<今後の観光誘致に関するアドバイスを頂きたい>との声にキム氏は、PRが大事と!この会では、模範的なお答えだったがファクラー氏は、<チェルノブイリの原発事故の後、半年であなたはウクライナ共和国に観光に行きますか?>と答えた。
うーーーーーん、この国の、そして我々に課せられた重荷は、とても重い。
副島隆彦*武田邦彦 原発事故、放射能ケンカ対談 幻冬舎
いやいやまさしくケンカ対談、負けたのは武田氏です。
しかし幻冬舎はヒットを飛ばします! 超◎
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