今回も前回に引き続き、弊社コミニケーションサービス部の「業務紹介」から。
今や企業サイトはネット上においては充分にメディアの役割を果たしており、自社サイトからの情報発信もPRの一環として重要視されています。
当然自社サイトですから、自社の情報を自由に発信できるわけですが、そこでよくあるのが「何が言いたいかわからない」「どこを見てよいかわからない(どこにいるかわらからない)」ようなサイト。これが意外に多いんです。
自分たちでは整理できているつもりでも、お客様が想像(予想)しているページ構成でないと、目的を果たす前に離脱してしまい、結局機会損失になってしまいます。よって、お客様が目的とされる(または自社が見てもらいたい)ページへ気持ちよく誘導を図ることが重要になってきます。
トップページで全部紹介できればそれに越したことはないのですが(時々むりやりトップページに全て盛り込んで、やたらと縦に長いページがあったリもしますが)、ほとんどのサイトが内容によって区分けしているわけですから、何処に何の情報どれだけ網羅されているかを、ボタンやインデックスなどで判りやすくする必要があります。
このボタンやインデックスも、例えば会社概要を紹介するページに対し「会社概要」というボタン名であればわかりますが、「わたしたちのこと」としたらどうでしょう。自分たちでは親しみやすく付けたつもりでも、見る側としては会社概要なのか、スタッフブログなのか、個人の紹介なのかわかりませんよね。小さなことなんですが、これが積み重なったサイトは、とてもストレスを感じてしまうサイトになってしまいますよね。どうしてもそのようにしたい場合は、サブタイトルをつけるとか、サイトマップで説明を入れるとかが必要です。サイトマップのページを用意するのは、SEOの観点からも必須です。
次は、目的のページまで起承転結を考えながら誘導していく方法です。
人間の行動には必ず物語(5W1Hに置き換えても結構です)があり、それに沿って誘導していくと、ストレスを抑えながら情報を提供することができ、目的のページにたどり着く時には、ある程度の事前知識も提供できている方法もあります。提供したい情報がやむを得ず多くなってしまう場合や、自然に他の商品も見ていただきたいときなどには有効ですが、あまりに長すぎると、これも途中で離脱されてしまいます。
もうひとつ、これは最近特に行われいているのですが、新製品や注目商品、キャンペーンなどの情報は、あえて自社サイト内に入れるのではなく、この新製品や注目商品、キャンペーンなどに特化した情報のみを配信するサイトを別に立ち上げることです。そして、PR施策で誘導する場所をこのスペシャルサイトに集中させることにより、情報提供の効率を上げる方法です(ランディングページともいいます)。
いずれにせよ、お客様に与えたい情報を、いかに効率よくお客様の立場に立って提供できるかがそのサイトの成否を判断するポイントだと思います。
まずはご自身の頭を白紙にして、お客様の立場に立って、自社のサイトに来る目的は何なのか。その目的のためにストレスなく情報にたどり着くことができるか。それを確かめてください。
ひどいサイトになるとサイト内で迷子になってしまい、トップページにも戻れなくなり、結局ブラウザごと終了せざるを得なくなったなんてサイトも。これなどは論外ですけどね。(編:三浦)