弊社を含むPR会社の資産として、メディアリストというものがあります。これは、各メディアの部署、担当者がジャンルやカテゴリー別にセグメントされた重要なリストで、PR会社それぞれ独自にこのメディアリストを持っています。当然弊社も4500件ほどのメディアリストを持っており、クライアントの要望により、このリストの中から適当と思われる媒体に対しリリース配信やアプローチを行うわけです。
ここで「あれっ?」と思われた方もいるはず。この日本に4500もの媒体があるのかと。
そうです。PR会社のメディアリストは重複しているのです。仮に新聞社であれば、社会部、経済部、生活部などいろいろな部署に分かれていますよね。そのそれぞれの部署の担当者宛のリストを持っているわけです。これが、一般企業のリストとは違うところです。
また、先ほどPR会社それぞれ独自に持っているといいましたが、PR会社によって(契約クライアントによって)強い媒体やジャンルが違っているので、そこでPR会社の特色が現れます。
ところで、このメディアに対するリリース配信でよくある相談。「自社にもメディアリストがあり、独自にリリースを送っているんだけど全然効果がない」というもの。
聞いてみるとその会社の言うメディアリストとは、各メディアの連絡先を集めただけのものでした。そもそも会社四季報やネット検索で拾った連絡先は、言ってみれば表門にある大きなポストのようなもので、担当者の部署なり名前がなければ、途中で行方知れずになってしまい。見られることなくゴミ箱行き・・・なんていうことも。
一方、PR会社のメディアリストは担当にダイレクトに届くように、常時リストの更新を行っています。そのため、PR会社の配信するリリースは閲覧機会が多くなり、結果、記事化される確率が高くなるというわけです。
PR会社にリリース配信を依頼するのは、単に面倒な業務を代行してもらうだけではなく、最新のリストで最も効果的な媒体に効率よくアプローチするという意味でも必要なんですね。(編:三浦)