以前にもこのブログで書きましたが、最近「戦略PR」という言葉がよく聞かれるようになりました。本では本田哲也氏の「戦略PR 空気を作る。世論で売る。」や玉木剛氏の「戦略PRの仕掛け方」などがよく読まれており、ビジネスシーンにおいても、一つのキーワードとして定着してきた感があります。
アメリカ、オバマ大統領の選挙戦における「オバマ現象」とまで言われたキャンペーン戦略。永谷園が仕掛けた「永谷園生姜部」。いずれも自然発生的に湧き上がってきたような「空気」を作ったということで大成功した事例なのですが、いずれにせよ、一朝一夕ではいかない、時間と根気と忍耐と信念がないとできない作業です。
広告などは、制作に時間がかかるかもしれませんが、公開したらすぐに反応が現れます。しかしPR、特に空気を作っていく作業は本当に時間がかかるのです。
弊社のニュースサイト「PRONWEB」で展開している「ニュースファームプログラム」も、ひとつの事柄に対して継続的に発信していくことで広がりを持たせ、知名度などを広げるサービスを提供しています。これもやはり、本当の効果が現れるのは数ヶ月かかります。
確かに今の不況下、担当者は即効性を会社から求められているのかもしれませんが、本当に浸透させたいのであれば、じっくり腰を据えて事にあたる覚悟が必要です。
逆に、不況といわれる今だからこそ、どかんと大枚はたいて広告を出すよりも、その資本を計画的に投入して、焦らずにじっくり事を運ぶ機会かもしれませんね。(編:三浦)