PR会社やコンサルタントが企業に対しプランを説明するときに最近よく耳にする言葉「メディアミックで・・・」とか「クロスメディアで・・・」とか。同じ意味で使われている場合がありますが、正確には意味が異なります。
「メディアミックス」は、読んで字の如く、テレビやラジオなどの電波媒体、新聞や雑誌に代表される紙媒体。そして自社サイトやニュースサイトなどのネット媒体。これらの「メディア」を「ミックス」つまり混ぜ合わせた方法で、それぞれのPRコンテンツはほぼ同じものと考えます。つまり、テレビを見る人、新聞を読む人、ネットを見る人に同じようなPR効果を期待すべく、同様の情報を提供するということです。
一方、「クロスメディア」は、通常人は一つの媒体だけ見ているということはない。という考えから始まり、それぞれのメディアで、最も効果的な方法で情報やコンテンツを提供しようという考え。つまり、動きのあるものはテレビなどで見せ、紙媒体で保存や、もっと詳しい説明を掲載し、ネットで双方向コミュニケーションを図り、それぞれの特性を活かして、且つ補完しあいながら、さらに深く情報を提供しようという考え。
人によっては、メディアミックスは「足し算」で、クロスメディアは「掛け算」だと説明する方もいます。
どちらが良い、悪いということではなく、どちらも方法としてはありです。違いを理解したうえで正しく使い分けられるかですね。その点を理解しているPR会社やコンサルタントであるかということも重要ですね。