ここ数年、夏は長崎で過ごしています。今年はお盆にあわせて休みを取り、8月15日の「精霊流し」を見に行ってみました。
九州、特に北九州や長崎にお住まい、または出身の方は、これから書く話は「何をいまさら」と思うことなのかもしれませんが、関東育ちの自分にとって、長崎の精霊流しは驚きの連続でした。
ではここで長崎出身者以外の人への質問です。「精霊流し」と聞いてイメージするのは?さだまさし、某テレビ局のヒットドラマ、まあ、どちらもイメージ的に浮かぶのは、浴衣を着た美人のお姉さん?が、ろうそくを灯した小さな船を川に流して、亡き人を静かに思いながら、いつまでも、見えなくなるまで、船を見つめる・・・ですか?
とんでもない!!
長崎の精霊流しは、15日のお昼頃から、市内のあちらこちらで爆竹(単発ではなくズババババ・・・・ッと聞こえる束!)の音が鳴り響き、その音は夕方になると、市内を一望できる稲佐山の展望台からも聞こえてきます。そして、夕方からは精霊舟(写真見てください)が市内を練り歩きながら市中心に集まってきて、その道々爆竹の音は途切れることはありません。地元の人から「耳栓は必要」「道路が爆竹のかすで3センチは積もる」と聞かされていて、オーバーな、と思っていたのですが、これが(畑正憲風に)うそじゃない!
とにかくにぎやかを通り越して圧巻!でした。
ここでちょっと落ち着いて、この精霊流し、長崎の観光資源かと思ったらそうでもないらしく、あまり観光客という方を見かけない。だいたいが地元の方のようで、なんとお店も閉まっているところが多い。規模は大きいですが、地元のための行事なんでしょうね。しんみり故人を偲ぶのもいいですが、これだけ盛大に、且つにぎやかに送られるのもなんかいいですね。
そしてもうひとつすごいのは、この街中(本当にほぼ街中)の道に積もった爆竹や花火のかすが、翌日にはきれいに清掃されていること。本当に跡形もなかったです。恐るべし長崎市!
ちなみに、冒頭での精霊流しのイメージである、小さな船を川に流すということは、環境問題もあり、現在は行われていないそうです。
とにかく、聞くと見るとでは大違いと言うことを実感した一夜でした。
おまけ情報
長崎市内にある有名な観光スポット「めがね橋」。1634年に我が国最初のアーチ橋(沖縄を除く)として中島川に架橋された橋なんですが、最近、このめがね橋近くにあたらしい観光スポットが登場。
なんと、中島川の石垣のひとつに「ハート型の石がある」ということ。見つけたら恋が叶う?かどうかは知りませんが、確かに彼氏、彼女とこの石を一緒に探して、見つけることができたら、相手を身近に感じるでしょうね。長崎に行ったらぜひ探してみて下さい。
そんなに難しいところではないですよ。(M)
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